1.4陵墓建築

　　陵墓建築は中國(guó)古代建築の重要建築の1つである。中國(guó)の古代の人は、「死んでも魂は滅びない」という考えから葬式を重んじ、どの階層でも陵墓造りに工夫した。長(zhǎng)い歴史の中、中國(guó)の陵墓建築は大きく発展し、世界でも稀に見る膨大な皇帝?皇后陵墓群が生まれた。同時(shí)に絵畫や書道、彫刻などの蕓術(shù)と徐々に融合し、多様な蕓術(shù)の成果を反映する総合體となった。

　　陵墓建築は中國(guó)の古代建築の中で、特に雄大で規(guī)模の大きい建築群の1つである。そのほとんどが自然の地形に合わせて、山を背にして造られているが、少數(shù)ながら平原地帯に建造されたものもある。陵墓建築はだいたい四面に壁が築かれ、壁ごとに入り口が設(shè)置され四つの角には角樓が置かれている。陵墓の前には參道が敷かれ、その両側(cè)には人間や動(dòng)物の石像がある。園內(nèi)には松や柏が生い茂り、慎み深く靜かな雰囲気をつくっている。

　　秦の始皇帝陵

　　陝西省西安の驪山の北麓にある秦の始皇帝陵は中國(guó)で最も有名な陵墓であり、今から2000年以上前に建てられた。「世界で8番目の不思議」とも呼ばれる兵馬俑が、この陵墓を守る"部隊(duì)"である。秦の始皇帝の兵馬俑は雄大であり、彫刻や俑の技術(shù)レベルも高い。1987年に世界遺産に登録された。世界遺産委員會(huì)は兵馬俑をこのように評(píng)価している―「秦の始皇帝の陵墓を囲んでいる有名な陶俑は形が様々で、その軍馬、戦車と武器と共に現(xiàn)実主義の完璧な傑作であり、極めて高い歴史的価値を持っている」。

　　秦の始皇帝の兵馬俑

　　陝西省の西安付近は中國(guó)の帝王陵墓が比較的集中している場(chǎng)所であり、秦の始皇帝陵以外にも、西漢(前漢)の11人の皇帝と唐の18人の皇帝の陵墓がある。西漢の皇帝陵墓のうち、漢武帝劉徹の茂陵が最大で、埋蔵された寶物も最多である。また唐の皇帝陵墓の中では、太宗李世民の昭陵がとりわけ広い。園內(nèi)には功績(jī)の大きい大臣や親族の陵墓が17ヶ所あり、地上のみならず地下も貴重な文物となっている。最も有名なのは彫刻「六駿図」である。

　　明と清の皇帝陵

　　明と清の皇帝陵は中國(guó)の帝王陵墓の中で保存狀態(tài)が最も良い。明の皇帝の陵墓は主に北京の昌平にあるもので「十三陵」と呼ばれている。明が北京に都を置いた後の13人の皇帝の陵墓群である。敷地面積40平方キロ。陵墓には13人の皇帝のほか、皇后23人、および妃や王子、王女、女中なども數(shù)多く埋葬されている。

　　明の十三陵は雄大で、景色が素晴らしく、中國(guó)で現(xiàn)存するものとしては最も集中的で完成度の高い陵墓建築群である。規(guī)模が最も大きいのは長(zhǎng)陵(明成祖朱棣)と定陵(明神宗朱翊鈞)である。考古學(xué)によれば定陵の地下宮殿の石構(gòu)造は非常に強(qiáng)固で、周りの排水設(shè)備も良好であり、浸水が極めて少ないという。また石の構(gòu)造で崩れているところは1ヶ所もなく、昔の職人の技術(shù)の高さを証明している。 中國(guó)現(xiàn)存の陵墓建築のうち、最も規(guī)模が大きく、建築體系が完全な皇室陵墓といえば清東陵である。敷地面積は78平方キロで、清の皇帝5人、皇后14人のほか、妃100人余りが埋葬されている。陵墓內(nèi)の主な建物はいずれも洗練され、精巧なものばかりである。