本

　　本の重さで家が歪む。風(fēng)呂場(chǎng)のタイルにひびが入る。天井に隙間ができる。ドアが閉まらない。床がきしむ－。

　　毎年暮れになると古本屋を呼んで要らない本を引き取ってもらっているのに、いっこうに減らない。この狀態(tài)で地震が來(lái)たら本に押しつぶされて圧死するに違いない。夫は本の下敷きで死ぬなんて本望だという。

　　こんな狀態(tài)だからわが家では本を買(mǎi)うときその重さが問(wèn)題になる?！钢丐け兢腺I(mǎi)うのやめて～」

　　小學(xué)校で文字を習(xí)って本の面白さを知った。しかし家には一冊(cè)の本もなかった。新しい學(xué)校には図書(shū)館がなかった。本が読みたかったが私の周りに本がなかった。そういう時(shí)代だった。

　　ある日友達(dá)が學(xué)校に本を持って來(lái)た。休み時(shí)間に子供達(dá)がその一冊(cè)の本に群がった。なかなか読む順?lè)丐盲皮长胜?。それに短い時(shí)間では読み切れない。そこで私は授業(yè)中機(jī)の下でこっそり読んでいた。もちろんしかられた。そんなことが何度かあった。とうとう通信簿、今の成績(jī)表に、「授業(yè)中、教科書(shū)以外の本を読んで困る」と書(shū)かれてしまった。でもほかに方法がなかった。

　　しばらくして町に貸本屋ができた。3坪ぐらいの広さの店に漫畫(huà)などがいっぱい並べられていた。まず「手塚治蟲(chóng)」や「石森章太郎」のストーリー漫畫(huà)に夢(mèng)中になった。次に「江戸川亂歩」や「シャーロックホームズ」などのミステリー物。5円あるいは10円で別世界に入れる。本がどんどん好きになっていった。

　　今はもっぱら図書(shū)館を利用している。図書(shū)館は本が売れない理由の一つとして非難されているが、私にとっ無(wú)くてはならないものだ。「日本語(yǔ)」関係以外の本はほとんど借りて読んでいる。家に本が増えることもないしありがたいことだ。