自然に色の乏しい冬は、京菓子も雪の白さを愛（め）でるものらしい。「初雪」に始まって「雪の朝」「冬ごもり」「小雪」「大雪」など名前も色々考えて楽しみますと、老舗のご主人山口富蔵さんが「冬の和菓子」という隨筆に書いている

　　如同冬季自然界缺乏色彩一樣，京都的日式點(diǎn)心也偏愛雪花的白色。從“初雪”開始，“白雪清晨”、“貓冬”、“小雪”以及“大雪”等等，為給它們起個(gè)頗具特色的名字而費(fèi)盡腦汁同時(shí)也津津樂道的老字號店主人山口富藏先生把這一切都寫進(jìn)了一篇題為“冬季的日式點(diǎn)心”的隨筆之中。

　　▼かつて、北國からの客人への菓子を雪の意匠で作ったことがあったそうだ。後日、別の人から、雪國の人は雪を見るだけで気が重くなる、と聞かされて反省しきりだったという。京の老舗らしいこまやかさだが、いささか粗雑なわが頭にも雪國の難儀がいたく分かる、この冬の空である

　　▼據(jù)說，雪的創(chuàng)意曾經(jīng)是為了迎合來自北國的顧客口味而設(shè)立的。后來聽其他顧客反映說雪國的人們只要一看到雪就心情沉重，于是便不斷地進(jìn)行了反省更改，體現(xiàn)了京都老字號所固有的精致與講究。盡管我們的頭腦粗俗雜亂，但是雪國的難處還是能夠設(shè)身處地地體會得到。目前(我國)正處在這一片冬季蒼穹的籠罩之下。

　　▼四季に恵まれたこの國だが、冬の受け止め方は共通の季節(jié)感から外れる。何と言っても雪の有無が大きい。江戸時(shí)代の越後人、鈴木牧之（ぼくし）の名著「北越雪譜」は「雪を観（み）て楽（たのし）む人の繁花の暖地に生（うまれ）たる天幸を羨（うらやま）ざらんや」と恨み節(jié)をつづっている

　　▼我國是一個(gè)受到大自然一年四季不同恩澤的國家，可是冬季的感受卻被排除在共同的季節(jié)感之外。無論怎么說有無降雪關(guān)系重大。江戶時(shí)代的越后人鈴木牧之的名著“北越雪譜”中有一段憤憤不平的文字，“我是多么羨慕那些欣賞著雪景的人們啊，撫育他們成長的地方是老天爺賜予的溫暖氣候和繁花似錦的田園”。

　　▼この冬も、日本海側(cè)で続く雪に、東京の晴れが申し訳なくなる。たとえば秋田市では、年明けから18日までの日照が15時(shí)間しかない。片や東京は141時(shí)間。豪雪の地では、雪下ろし中の転落などの事故も相次いでいる

　　▼今年冬季，日本海一側(cè)持續(xù)降雪，因此東京地區(qū)的晴好天氣則顯得有些慚愧。例如秋田市從年初到18日為止的日照時(shí)間僅為15個(gè)小時(shí)，而東京則有141個(gè)小時(shí)。在暴雪地區(qū)因清掃積雪而造成的跌落等(傷亡)事故不斷發(fā)生。

　　▼そして、きょうは大寒。「冷ゆることの至りて甚だしき時(shí)なればなり」と意味は直截（ちょくせつ）だ。今年の寒さは律義で、けさは各地で氷點(diǎn)下という。律義者らしく、予報(bào)では來月の立春ごろまできっちり精勤するらしい

　　▼今天是大寒，“寒冷已至甚時(shí)”這一說明的意思太直截了當(dāng)不過了。今年的寒冷實(shí)在是信守(大自然的)規(guī)律，今晨各地又普遍處在零度以下。它就像一個(gè)講信用的人，據(jù)氣象預(yù)報(bào)直至下一個(gè)月立春前后為止將完全被控制在嚴(yán)寒之下。

　　▼春が立てば、山口さんの店でも「雪」が消え、緑の餡（あん）も鮮やかなわらび餅「春かぜ」が並ぶ。そうなれば寒さも余寒となる。もうひと辛抱ふた辛抱の日々を、どうぞ息災(zāi)に過ごされたい。

　　▼一到立春，山口先生的老字號也將一改“雪”的特色，采用綠色豆沙餡制作的鮮亮的蕨粉團(tuán)子“春風(fēng)”將陳列在柜臺前。到了那個(gè)時(shí)候寒冷也將成為余寒。希望各位保重身體，安然度過這一段還須經(jīng)歷這么一、兩次忍耐的時(shí)日。